こんにちは。
石川県野々市市で、自分のビジョンを叶えたい!社長さんを応援している税理士の小林です。
今日も、ブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。
みなさんは、中小企業倒産防止共済に加入されていますか?
すでに知っている方もおられるかもしれませんが、
確認のため、概要を説明いたしますと、
取引先の売掛金債権が回収できなかった場合に、掛金総額に応じて貸付が受けられる制度です。
でも、こちらの共済に加入する一般的な目的は、
上記のようなことではなく、
節税対策の一つとして一般的に知られています。
どういった点が節税対策になるのかといいますと、
「掛金額の全額が経費」になります。
掛金は月5千円から20万円の範囲です。
前納することができるので、もし、決算前に節税対策として実行するとしたら、
最大で240万円を経費として一括で計上できます。
また、「掛金が全額経費になる」こと以外に、
中小企業倒産防止共済の良い点があります。
1.掛金は、増額・減額、設定可能です。
5千円から20万円以内の範囲内であれば、掛金を変更することができます。
※変更する手続きは必要です。
2.3年4か月掛け続けると、解約した場合、掛金総額が戻ります。
一般的な保険は、解約返戻金のピークがあって、それをすぎると、徐々に解約返戻金が減額していくので、ピーク時に解約できないと掛け損してしまうこともあります。それと比較すると、3年4か月掛けさえすれば、いつやめても戻ってくることになるので、掛け損がなくなります。
ただし、メリットもあれば、デメリットもあります。
全額解約しかありません。
例えば、800万円掛けたうちの100万円のみ解約するということができません。
したがって、解約すると、800万円が雑収入として計上されます。
ということは、法人で800万円以上の赤字がなければ、雑収入800万円に課税されることになります。
ですので、さきほど、節税になりますと申しましたが、
場合によっては、税金の繰り延べとも言えます。
中小企業倒産防止共済に加入されるときは、
節税対策としてだけでなく、
ぜひ、解約するときのタイミングも念頭にいれて加入されることをおすすします。
また、3年4か月かけ続けると満額戻るという特徴も考慮して、
節税が必要ではないときから、少額の5千円から掛け続け、掛けた月数を増やしておいて、
節税対策が必要なときには、240万円(20万円の1年分)一気に掛けながら、
会社で急にお金が必要になったときに、満額戻るように準備しておくようなやり方もおすすめです。
中小企業倒産防止共済だけではなく、共済や保険に加入するときは、
ぜひ、目先の節税額だけではなく、
保険などの出口(解約)をいつにするかの戦略をたててください。
今日はここまで。